月が満ちてしまったから
これから欠けゆくとともに
私を満たした言葉も
駆け足で褪せていくのでしょう
情報化した彼方の声より
直接わたしの耳に
穏やかな声が触れる日を
どうして望んでしまうのでしょう
移りしは
花の色香に限らざる
ふわり扇の届くころ
歌いし君は秋ごころ
わが身世にふる
松とぞともに
狭い世界は息が詰まる。広すぎる世界は寄る辺ない。自分の足と両の手が届く範囲がちょうどいい。
輝くだけの星にはなりたくないのです。瞬き、揺らぎながら、世界を見晴るかす彼等が好きなのですから。
花を愛で、星を愛でる。月に愛され風に撫でられ、陽に焦がれては空に堕ちる。地に人は降る、ちはやふる。内なる声に血はや奮わむ。